カッティング
ピックを持つ手を開く人と閉じる人の両方がいますよね?
「どちらが正しんだ?どっちもプロだし、どっちも上手いからわからん!」
お気持ち分かります
心配無用です。
この記事を読んだらカッティング時に手を開くか閉じるかが分かりますよ。
結論
どちらも正しいんです。
「どちらかが正しくて、どちらかが間違い」とか、「どっちの方が良い」という考え方が間違っているんです。
カッティング時に手を開くか閉じるかは「目的によって使い分ける」べきなんです。
目的①
目的の1つにパーム・ミュートがあります。パーム・ミュートをすることが目的であれば手は「開き」ます。
この譜例はトータル・ギター・メソッドのテクニック編「オープン・パーム」から少しだけ抜き出したものです。X印に○が付いている場所でブラッシングと同時に手刀の部分を弦に当ててパーム・ミュートします。
目的②
小技や弦の分離が目的であれば手は「閉じ」ます。
この譜例はトータル・ギター・メソッドのカッティング編の1部です。このような3連符や弦の分離を速いテンポで行う場合は手を閉じた方が器用に動くでしょう。
それ以外?
では、それ以外の時はどうしたらいいのでしょうか?
答えは
「どちらでもいい」
です。
だから、プロギタリストに開く人もいれば、閉じる人もいるわけです。
条件
手を開いても閉じてもどちらでもいいのですが、カッティングとして成立している必要があります。具体的には以下の5つの条件を満たしている必要があります。
- ピックで弦を振り切るスピードが十分速いこと
- ダウン・ストロークとアップ・ストロークが均等であること
- 全弦弾いていること
- 全弦に均等な深さでピックが当たっていること
- 真下にピッキングできていること
オススメ
私は世界中でたくさんのギタリストを教えてきました。上記5つの条件を満たしていない弾き方をするギタリストがほとんどでした。あの手この手で教えていると、「手を閉じて」カッティングした方が圧倒的に早く上記5つの条件を満たすことができることが分かりました。従って、トータル・ギター・メソッドでは、カッティング時に「手を閉じる」方法からスタートすることをオススメしています。そして、慣れてきたら「手を開く」技術を身に付けて頂いています。
まとめ
カッティング時、
- パーム・ミュートが目的であれば手は開く。
- 小技や弦の分離が目的の場合は手を閉じる。
- それ以外はどちらでもオーケー。
- ただし、5つの条件を満たすこと。
私は手を閉じるカッティングからスタートすることをオススメしています。
独学ギタリストを応援しています。