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ギタリストがベートーヴェンから学ぶこと

ベートーヴェン

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知ってますよね。
学ぶ事が多そうなのは明らかです。
では何を学びましょうか。

心配無用です。

この記事を読んだらベートーヴェンから何を学ぶかが分かりますよ。

 

アイデンティティから学ぶ

私達チンピラ・ギタリストは、古典派の作曲家を3人覚えておけば十分でしょう。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンです。

ハイドンの雰囲気は

「オーイェーイ!フゥー!カモーン!」
「絶好調ぉ〜!」
「ラッキー!ラッキー!ハッピーだぜ〜!」

というパーッ!と明るい感じです。

モーツァルトの雰囲気は

「美しい夕暮れに君と戯れたい」
「こんな輝かしい空があるなんて」
「君とのひとときを・・・そう、わすれない」

という優美な感じです。

ベートーヴェンの雰囲気は

「おれ、最悪や・・・」
「も〜、あかん・・・」
「死にそう・・・」
「地獄や・・・」
「こんな人生になるなんて思わへんやろ?なるんやったらゆ〜といて〜や!」 

という悲劇的な感じです。

自分だけのアイデンティティを持つのってカッコイイですよね。

「○○君はこんな雰囲気のギタリスト!」

って言われてみたいですね。
(ちなみに私は高校生の頃から「美しい音色と琴線に触れる哀愁のジャズに東欧中東を加味した華麗な即興演奏をするギタリストになりたい・・・」と思っていました。現在進行系で練習中です、あと20年ほど下さい。)

時代の橋渡しから学ぶ

古典派と呼ばれるベートーヴェンの時代は「音楽は音楽以外の何物でもない」という考え方で作曲されていました。これを「絶対音楽」と言います。曲の題名が「交響曲第39番」「弦楽四重奏曲第7番」などの番号しか付いていないのはそのためです。

それに対してその後のロマン派と呼ばれる時代は「標題音楽」といって「タイトル」が付いてるんです。音楽で他の事を表現しようとしたんですね。
川の流れを表現しよう。男女の恋愛を表そう。森林の揺らめきを表そう・・・などです。

これをベートーヴェンが始めたんです。
交響曲第6番の「田園」なんて有名ですね。聞いたらすぐに田園の風景が思い浮かびます。

新しいアイデアを取り入れて、次の時代へ橋渡ししたなんてカッコイイですよね。

職業から学ぶ

当時の音楽家はほとんどが教会や宮廷に雇われるサラリーマンでした。それをベートーヴェンが
「自分で作曲して、演奏して、販売して、レッスンした方が儲かるんじゃね~の?」
と、自主的にフリーのミュージシャンを始めて大成功しました。音楽家の生き方を変えるなんてカッコイイですよね。

つまり、下北沢のバンドマンの教祖様がベートーヴェンなんですね。
ちなみにこの記事に書きましたがモーツァルトは泣く泣くフリーのミュージシャンでした。売れるバンドマンがベートーヴェン、売れないバンドマンで終わったらモーツァルトです。
「いい歳してバンド活動ばかりして・・・」と嘆く親御さんに語って下さい、
「親父!お袋!おれはベートーヴェンを目指してるんだ!今はまだモーツァルトだけどな!」

水をかぶることから学ぶ

ベートーヴェンはアイデアが出ないとか言いながらバケツにいれた真水をかぶって
「ぬぉ〜!」
と、やっていました。
え〜・・・
そ〜ゆ〜ことやってはいけません。
風邪ひきますし、場合によっては耳が聞こえなくなります。

まとめ

アイデンティティを持って、新しいアイデアを生み出して、ベートヴェンのように音楽家として成功したらいいですね。
そして、無茶は・・・いけません。

若いギタリストがクラシックに興味が沸いたら嬉しいです。

津本幸司

技術と知識の成長は私が責任を持って担当します。手の平に私の知識を。トータル・ギター・メソッド