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指盤の見え方がぐっと向上!アルペジオ4選!

ご質問頂きました。

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「ネットでギタリストが『指盤の音とインターバルを全て覚えるべき』と、言って炎上してるんですけど、どう思いますか?」

私は驚きました、その発言に対して炎上していること自体に。

このネットのギタリストは当たり前のことを言っているに、なぜ炎上しているか、なぜ話題になるかすら理解できませんでした。英語を話せる人が「アルファベットを全て覚えて、どのアルファベットが組み合わさるとどんな発音になるか覚えなきゃだめだよ」と言ってるのと同じです。当たり前過ぎて話題にもならないはずです。

原因はたった1つ、日本人ギタリストの音楽的リテラシー(読み書き能力)が低いことです。

そんなギタリスト達を無視するのも1つの方法、炎上に便乗してワイワイやるのも1つの方法、そんなギタリストを助けるのも1つの方法です。当然私は最後の「そんなギタリストを教育で助けたい」と思っています。
じゃあ、どうやるんでしょうか。

心配無用です。

この記事を読んだら指盤の見え方がぐっと向上するアルペジオ4選が分かりますよ。

ベスト4

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全部一気に覚えようとするからダメなんです。順序よく覚えます。スケールで覚えるのは適切ではありません。順序よく並びすぎてるからです。アルペジオで覚えるのが最適です。そしてCのアルペジオ、しかもトライアドに限定して覚えて下さい。ここで紹介するCトライアド・アルペジオは第二転回形です。ドミソを基本形と呼び、ミソドを第一転回形と呼び、ソドミを第二転回形と呼びます。この第二転回形がギターで最も弾きやすいトライアドの形なんです。6弦から1本ずつソドミを弾いた後に同じ弦でもう一度ソを弾いて折り返します。「ソドミ・ソ・ミドソ」になります。これを口で「言いながら」覚えて下さい。最初のソの音は6弦3フレットですのでコードが弾ける方なら覚えているでしょう。そして次の5弦3フレットのドも最初にスケールを練習する時の開始位置なので知ってる人も多いでしょう。もしかしたら3つめの音がミだということがパッと出てこない人もいるかもしれません。無理矢理!覚えて下さい。最後の4弦5フレットは最初のソの音の1オクターヴ上ですので分かりやすいですね。練習する時に口で「ソドミ・ソ・ミドソ」と言いながら覚えると良いでしょう。飽きるまで練習したら音名で「GCE・G・ECG」と言いながら練習して下さい。それも飽きるまで練習したらインターヴァル名で「513・5・315」と言いながら練習して下さい。取り憑かれたように唱えることで頭に入って行きます。

ベスト3

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全く同じ音並びを違う場所で行います。とっつきにくい場所にみえますが、実は弾き慣れたポジションです。6弦8フレットがルートになるCのコードを押さえた時の人差し指以外の場所になっているのが分かるでしょうか。コードを押さえる時も第二転回形が多いのがギターの特徴です。練習の仕方は同じです。「ソドミ・ソ・ミドソ」と唱えて飽きたら、「GCE・G・ECG」と唱える。また飽きたら「513・5・315」と唱える。もちろん弾きながらですよ。

ベスト2

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これも同じ音並びです。ただ形が変わってきます。5フレットが3回連続するので弾きにくそうですね。でも、5弦ルートのCのコードを押さえた時の人差し指以外の場所ですので分かりやすいでしょう。この時にジョイント(セーハ)せずに人差し指、中指、人差し指と入れ替えて弾くと今後マイナー・アルペジオを弾く時に応用が利きます。(詳しくはトータル・ギター・メソッドにて)練習の仕方は同じです。呪文のように唱えて下さい。

ベスト1

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最後も同じ音並びです。なんとなく弾いたことある形だと思いませんか?そう、開放弦がルートの「D」のコードを押さえる形に似ていますね。実際にそれを2フレット下げてCのコードにした後、1オクターブ上げるとこの位置になります。ま、成り立ちはほっといて先程と同じ方法で練習して下さい。新興宗教のように目を半開きにして無の境地に入ろうとしているかのように唱えると良いでしょう。

まとめ

音は全部で12音しかありません。上記で3音の場所、音名、インターヴァルが頭に入ったわけです。この作業を4回別の場所(半音ずつ上げるだけで十分でしょう)でやればまずは全部覚えられます。もちろん果てしない組み合わせが考えられますが、まずは上記の4倍の作業で冒頭の質問が「当たり前だよなぁ」と思えるようになって下さい。

若いギタリストを応援しています。

津本幸司

このようなネットの情報に掻き回されているアマチュア・ギタリストを救済するのが私のミッションです。トータル・ギター・メソッドにて具現化しています。