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米国のプロは知っている!カッティングはハネが命

カッティング

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チャカ・チャカ・チャカ・チャカ
ストレートに16分音符をブラッシング付きで弾きます。
これを少し跳ねて
チャッカ・チャッカ・チャッカ・チャッカ
と、弾くカッティングがあるんです。
カッティングは和製英語であり、本国アメリカではファンク・グルーヴと言います。
そのファンク・グルーヴを跳ねるスウィングで弾くので、スウィング・ファンク・グルーヴと言います。さらにそれをくっつけて略してスワンクと呼びます。このくっつけたり略したりする日本の女子高生っぽい文化が世界共通なのが面白いところですね。

さぁ、このスワンクこそがアメリカのプロ達が極めたがるノリなんです。どうしてかは知りません。恐らく使用頻度が多く、上手く弾けたらスゴクかっこよくて、下手に弾いたらとんでもなくダサいからでしょう。

どんなパターンを極めればいいのでしょうか?

心配無用です。

この記事を読んだら跳ねるカッティング、「スワンク」を極めるパターンが分かりますよ。

結論

これです。

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TGMカッティング編042

単純なパターンに見えますが、これにはスワンクで極めて欲しい内容がすべて含まれています。ダウン・ピッキングとアップ・ピッキングによるブラッシングとコードを弾く部分が万遍なく登場しているのはお分かりになるでしょう。アクセントがブラッシング時にあること、冒頭に付点8分音符があること、コードがありがちなマイナー・コードではなく、押さえにくいメジャー・セヴン・コードであることなどがミソです。

注意点

以下の注意点は私がトータル・ギター・メソッドの特典の1つとして実施しているフェイスブック・レッスン(秘密のグループ)の中で毎週のようにメンバー様に指摘していることです。それをブログをお読みの皆様にシェアする・・・という恩着せがましい主旨ではなく、逆にメンバー様に注意する時に「2019年4月4日のブログの注意点読んで下さい」と一言でコメントできるよう横着するための手口です。

(ちなみにトータル・ギター・メソッドの会員様もしくは書籍をお持ちのかたはカッティング編のF042になりますので、会員限定YouTube動画で私の演奏と照らし合わせて以下注意点をお読み下さい。)

  1. テンポ100以下で練習する。速いテンポでは「跳ねた感じ」が出にくいです。
  2. 極端気味に跳ねる。どんどんストレートに近付いちゃうものです。
  3. 低音弦の鳴りに集中する。高音弦は意識しなくても弾けちゃいます。
  4. アクセントを強く弾かず、アクセント以外を弱く弾く。
  5. 8小節分繰り返す。グルーヴは繰り返すことで生まれるものです。
  6. 足で数えない。どんくさい足を頼ってはグルーヴはでません。
  7. 首を大きく動かさない。動いちゃうぶんには問題ないでしょう。

エピソード

忘れもしません。1996年、大学2年生の時です。ボストンにあった生バンドで踊るクラブのファンク・バンドに私の師匠であるジョン・フィンがギターで参加していました。ジョン・フィンに他の仕事が入ったので私が代役で弾きました。2時間ほどの曲の演奏は問題ないのですが、メンバー紹介の時に一人1分ずつ弾くコーナーがありました。特に珍しいことではありません。曲調がまさにここで紹介したスワンクでした。まずドラムがドンドコ・ドンドコ・・・数百人が踊り続けました。ベースがスラップでブンブチ・ブンブチ・・・皆踊り続けました。私が上記のパターンを1分やると・・・お客様が座り始めたり、飲み物を飲み始めたり、おしゃべりを始めたりしました。ショックで死にそうになるとはこのことだと思いました。
次の日に師匠に泣きながらこの事件を話すと、
「お!それ経験できたのはスゴイじゃん!練習頑張れよ」
と言われました。
それ以来このパターンだけは世界一上手く弾けるようになろうと今でも努力しています。

つらいのは、あの事件・・・今でも夢に出てくるんです(涙)

まとめ

カッティングは跳ねるスワンクが命です。極めるには上記のパターンを練習して下さい。このパターンに始まりこのパターンに終わると言っても過言ではないでしょう。私のようにトラウマになるような事件を起こす前に注意点を守って練習して下さいね。
若いギタリストを応援しています。

津本幸司

ギタリストを情報洪水から救済する。これが私のミッションです。トータル・ギター・メソッドで実現しました。