ギタリストの悩み解決

津本幸司がギタリストの「困った」を解決します。

5分で分かる!ハーモニック・マイナー

ハーモニック・マイナーって結局何?

そういうスケールが存在するのは分かるけど、結局それって何なの?なんでそんなスケールがあるの?いつ使うの?
今さら聞けませんよね。だからといって分厚い理論書を読むのも億劫・・・
分かります。

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心配無用です。

この記事を読んだら、ハーモニック・マイナー・スケールが何か、なんで存在するのか、いつ使うかが分かりますよ。

ハーモニック・マイナー・スケールとは何か

ドレミファソラシドのミとラを半音下げたスケール。

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以上です。これをバークリー音大の入試で書いても私なら○をあげます。
難しい話が嫌いは人は上記だけを覚えておけば大丈夫です。

ちょっと詳しく知りたい人に

ドレミファソラシドのことをメジャー・スケールと言います。
マイナー・スケールというのもあります。悲し~い響きのスケールですね。通常ジャズ・ポピュラーでマイナー・スケールと言うとナチュラル・マイナー・スケールを意味します。

これはミとラとシの3つを半音下げたスケールなんです。
ミ♭とラ♭とシ♭になります。

このシ♭を「やっぱ下げるのや~めた」という感じで元に戻したのがハーモニック・マイナー・スケールです。

でも結果的にミ♭とラ♭だけが含まれるので、ドレミファソラシドのミとラを半音下げたスケールと覚えても同じですね。

何でこんなややこしいスケールが存在するか

通常ジャズ・ポピュラーでマイナー・スケールと言うとナチュラル・マイナー・スケールを意味すると書きました。
しかし、クラシックではマイナー・スケールと言うとハーモニック・マイナー・スケールを意味します。

「和声(わせい)」という頭が痛くなるような理論があり、それを勉強するとハーモニック・マイナー・スケールを使った方がコード進行的に「い~かんじ」になるんです。
ナチュラル・マイナー・スケールだと「パッとしない」んです。

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(写真:1992年クラシック・フルート時代の私)

以上の知識で十分でしょう。

ちょっと詳しく知りたい人に

例えばAマイナーのキーでナチュラル・マイナーを基にコードを組み立てていくと5番目のコードはミソシレでEm7ですよね。これってどこにも解決したくならないんです。
でも、ハーモニック・マイナー・スケールを基にコードを組み立てていくと、5番目のコードはミソ♯シレになるのでE7ですね。これはドミナント・コードといって5度下に解決したくなるんです。つまりEから数えて5度下のAmに解決したくなるんです。Amの曲でAmに解決したくなるコードがあるなんて便利ですね。

ハーモニック・マイナー・スケールなんていつ使うのか

Aマイナーの曲なら「いつでも」Aハーモニック・マイナー・スケールが使えます。
これは音大のテストで書いたら「間違い」です。
でも、音大を出た偉~い人の集まりの中で言ったら「正解」です。
不思議ですね。

要するに「細かいルールはあるけども、んなもんは無視してマイナー系の曲にハーモニック・マイナー・スケール使っても大丈夫」と思っておいて下さい。

ちょっと詳しく知りたい人に

(以下読まなくて結構ですが、お詳しい方へ)
少しジャズ理論を勉強した方なら、「なんでこんな無謀な断言ができるのか?」とお思いでしょう。


正しくは

Aマイナーの曲ですと正しくはAナチュラル・マイナー・スケールを使いますね。そして、セカンダリー・ドミナントのファイヴ・セヴン・オヴ・シックスであるE7が出てきた時にハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビローとして使うのが理論的に正しい用法ですね。それにAm7があったら7thはG音ですからハーモニック・マイナー・スケールでG♯を弾いてしまうと合わない・・・
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面倒くさ・・・

 

この記事のタイトルは「5分で分かる!ハーモニック・マイナー」です。
この記事を読もうと思っている勉強熱心な初心者ギタリストの方は、なんとかハーモニック・マイナー・スケールに親しみを持つきっかけを欲しがってるわけですよね。

こんな理論的な話でハーモニック・マイナー・スケールを嫌いにさせたら本末転倒です。

なんとなく分かったな・・・と思ってからどんどん掘り下げて勉強して行くのが効率の良い勉強法と考えています。

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まとめ

  • ハーモニック・マイナー・スケールはドレミファソラシドのミとラを半音下げたスケール。
  • ハーモニック・マイナー・スケールはコード進行が良い感じになるから存在する。
  • ハーモニック・マイナー・スケールはマイナーの曲でいつ使っても大丈夫。

以上、初心者の方の参考になれば嬉しいです。

津本幸司