ギタリストの悩み解決

津本幸司がギタリストの「困った」を解決します。

ギターのメカニカルトレーニングはやるべき?

一昔前の流行

メカニカルトレーニングって流行った時期があります。あれは今でも効果があるのでしょうか?という質問を頂きました。その方は毎日1時間やり続けておられるそうです。一向に上達している気がしないとのことです。

これはこの方だけでなくがむしゃらにギターを練習するギタリストすべてに当てはまる悩みです。

「こんなにやってるのになぜ上達しないんだ?!」

お気持ち痛いほど分かります。

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心配無用です。

この記事を読んだらメカニカルなトレーニングをひたすらやるべきか否かが理解できますよ。

効率悪いんです

結論からいうとメカニカルなトレーニングをひたすらやることは効率が悪いんです。

1989年に世に出回った有名な考え方で

刃を研ぐ

という考え方があります。
簡単に説明すると、木を切り倒すのに、切れ味の悪いノコギリで30分で切り倒すよりも、5分使って刃を研いで、その後の10分で切り倒すほうが15分の節約になるという内容です。

メカニカルなトレーニングを1時間もやり続けるのは切れないノコギリで切り続けているのと同じなんです。

「自分は切れ味の良いノコギリを使っている!」と思う人もいるでしょう。

でも、どんな切れ味の良いノコギリでも10分も経てば切れ味は悪くなっています。

 

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なぜ

ではなぜそんな効率が悪いことをやってしまうのでしょうか。
これは「達成感」を得られるからです。

上記の木を切り倒す例では、10分でサッと切り倒すよりも、汗だくになって30分掛けて切り倒した方が「達成感」を得ることができます。

10分であるフレーズが弾けるようになるよりも、1時間必死で練習した方が「達成感」があります。

刃を研ぐ必要があるのが分かっているにもかかわらず刃を研がないギタリストは「上達したいのではなく、達成感が欲しいだけ」なんです。

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解決策

ではどうやって刃を研いで効率的に練習すればいいのか。
私達ギタリストにおける「刃」というものは、正しいピッキング・フォームであり、正しい知識であり、悪いクセを取ることです。

これらを徹底的に修正、矯正して下さい。

これらがグチャグチャな状態で、つまりノコギリの切れ味が悪い状態で何をやっても上手くいかないのは明らかです。
そして、このグチャグチャな状態でも、1時間も練習したら「慣れ」で弾けるようになることもあります。
そのときに「達成感」を感じてしまったら、次の日も刃を研がないまま同じ事をやってしまうでしょう。そして同じ「達成感」を求めることでしょう。
これがこの記事の質問をして下さった方が陥っていた悪循環です。

この方は私と一緒に、数時間かけて「スパッ!」っと切れる程に刃を研ぎました。
そしてひたすらメカニカルなトレーニングを続けることをやめてもらいました。
今ではプロで活躍されています。

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まとめ

メカニカルなトレーニングをひたすらやることは効率が悪い。
正しいピッキング・フォーム、正しい知識を身につけ、悪いクセを取ることで刃を研ぎましょう。
その後に短時間で効率良く練習しましょう。

~皆さんの刃の切れ味が鋭くなりますように~

津本幸司

 

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